栗鼠と蜘蛛の糸

遊んでるゲームの日記

その世界群は滅んでいた

 日課のおえかきと数学のお勉強が一息つき暇を持て余していたわたしはVRCに遊びに行くことにした。以前使っていたヘッドセットがとても貧弱でVRC内に音が反映されなかったのだが最近になってそれなりのものに買い替えたので試してみようという魂胆だった。

 ユーザーネームとパスワードを打ち込みホームへ、そこからワールドを飛びチュートリアルワールドに跳んだわたしの目の前に広がっていたのは人っ子一人いない空間だった。跳ぶ前のワールド表示にはいくつかのインスタンスに分かれそのどれも10と少しばかりの人数表示がたしかにされていたはずなのだ.些か虚を突かれ放心するも気を取り直して他のワールドへ行ってみることにした。しかしどうだろうか、日本人が多いらしいポピー横丁や名前はよくわからないがワールドページの上のほうに表れる人が多いはずのワールド、果てには以前VRCを少し案内してもらいフレンド登録しているはずの人がいるパブリックワールドに跳んでさえ、誰一人とも会うことは出来なかったのである。八百万のワールドを抱えるVRCという世界群は私の知らない間に滅んでしまっていたのだろうか。未来の世界で一人冷凍睡眠から目を覚ます小説の主人公の気持ちを少しだけ体験できた、そんな気がした1日だった。